マサコママです。
日本糖尿病学会と日本糖尿病協会は、糖尿病の通称について、英語名の「ダイアベティス」を新しい候補として提案しました。これまでの呼称について、患者からは怠惰や不潔なイメージがついてしまうとの批判が寄せられ、改名の要望が高まっていました。今後、1~2年かけて広く患者や医療従事者から意見を募り、最終的な決定を行う予定です。
新しい呼称が採用された場合、新旧の呼び名を併記することも検討されています。学術団体と患者・医師からなる合同委員会は、今年1月に新呼称について検討するための作業部会を設立し、複数の提案の中から学術的に妥当で国際的に通用する「ダイアベティス」を選定しました。
糖尿病は、尿から糖が排泄される病態を指す一方で、尿中に糖が出ない場合もあるため、現行の名称には疑念が寄せられていました。日本糖尿病協会の清野裕理事長は、「糖尿病」という名称が科学的に正確かどうかについて疑念を抱き、患者に喜ばれない可能性があると主張し、病名自体の変更も検討されていると述べました。